棚田・里山プロジェクト

五名(ごみょう)の棚田・里山プロジェクト


人口減少が進む中、気候変動による降水の量や降り方も変わってきています。社会環境の変化と自然環境の変化が今、どのような状況にあるのか知ることが必要です。狭い国土で育んできた生業としての日本の農業の特徴の一つである棚田に着目しています。棚田プロジェクトでは、香川県の棚田をフィールドとして、棚田での農業活動に参加し、棚田に関わる人々の交流を通して、社会と自然の関係性を理解することを目的としています。

2023年度から、水位・水温センサーを設置してリアルタイムでスマホでデータを見れるスマート農業始めました。

棚田の活動に関心のある方は、是非ご連絡ください。

手植えの田植え

小型カメラを使って無電源で稲の成長を記録するスマート農業の実証実験

スマホで水位・水温をリアルタイムで確認できるスマート農業

豊島(てしま)の棚田プロジェクト


豊島(てしま)は、瀬戸内海の小豆島と直島の間に位置する小さな島です。島嶼部にありながら、水が豊かな島として知られていて、平成6年の大渇水の時にも枯れなかった唐櫃(からと)の清水とよばれる湧水があります。そのためでしょうか、清水の下には棚田が広がり、海と棚田という珍しい光景が広がっています。また、現在でも水道水は島内で賄っていて、水道施設が整備される以前は、井戸が利用されてきました。しかし、豊島の水利用や井戸については調査はこれまでに行われていません。

井戸の水位観測を行うことで豊かな水資源の特徴を調べるとともに、島民の方達へのインタビューを通して、島嶼における水と人の関係について調査しています。


研究助成費:

令和4年度離島人材育成基金助成事業(研究助成型)助成金、代表:八塚正剛、公益財団法人日本離島センター

参考文献:

八塚正剛・石塚正秀・寺尾徹・村山聡:香川県豊島における現存する井戸の分布及び特性と水道導入後の井戸の利用機会(Distribution and characteristics of existing dug wells in Teshima Island, Kagawa prefecture and usage opportunities for dug wells after the introduction of water supply system)、日本地理学会秋季学術大会要旨集(Procedings of the General Meitng of the Asociaiton of Japanese Geographers)、No.102、p.119、ISSN 1345-8329、2022. 

唐櫃の清水(2021.6.9撮影)

棚田と瀬戸内海(2022.7.23撮影)

豊島井戸マップ

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(本成果の一部は、令和4年度離島人材育成基金助成事業(研究助成型)助成金(代表:八塚正剛)による)