豊島(てしま)プロジェクト
豊島(てしま)の地下水資源プロジェクト
豊島(てしま)は、瀬戸内海の小豆島と直島の間に位置する小さな島です。島嶼部にありながら、水が豊かな島として知られていて、平成6年の大渇水の時にも枯れなかった唐櫃(からと)の清水とよばれる湧水があります。そのためでしょうか、清水の下には棚田が広がり、海と棚田という珍しい光景が広がっています。また、現在でも水道水は島内で賄っていて、水道施設が整備される以前は、井戸が利用されてきました。しかし、豊島の水利用や井戸については調査はこれまでに行われていません。
井戸の水位観測を行うことで豊かな水資源の特徴を調べるとともに、島民の方達へのインタビューを通して、島嶼における水と人の関係について調査しています。
研究助成費:
令和4年度離島人材育成基金助成事業(研究助成型)助成金、代表:八塚正剛、公益財団法人日本離島センター
参考文献:
八塚正剛・石塚正秀・寺尾徹・村山聡:香川県豊島における現存する井戸の分布及び特性と水道導入後の井戸の利用機会(Distribution and characteristics of existing dug wells in Teshima Island, Kagawa prefecture and usage opportunities for dug wells after the introduction of water supply system)、日本地理学会秋季学術大会要旨集(Procedings of the General Meitng of the Asociaiton of Japanese Geographers)、No.102、p.119、ISSN 1345-8329、2022.
唐櫃の清水(2021.6.9撮影)
棚田と瀬戸内海(2022.7.23撮影)
豊島井戸マップ
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(本成果の一部は、令和4年度離島人材育成基金助成事業(研究助成型)助成金(代表:八塚正剛)による)